浄化槽の設置・メンテナンスに掛かる費用について

浄化槽とは？

浄化槽とはトイレや水回りの生活排水によって発生した汚水を浄化槽内の微生物のはたらきによって水を浄化する設備のことをいいます。

生活排水は通常、各市町村が管理している公共下水道に放流し最終的に汚水を処理する施設によって、汚物や細菌などを処理した水を川や海などに排出する方法で処理されています。

しかし、公共下水道が通っていない又は使用できない地域では、汚物を処理する施設がない為、それぞれ各世帯の住居ごとに浄化槽を設置する必要があります。

生活排水を浄化して川や側溝に放流することで環境汚染を防ぐことを目的とし建築基準法によって浄化槽を設置が定めれています。

新築一戸建住宅の浄化槽に掛かる費用とは？

浄化槽の大きさは住宅の延べ面積によって決定する

家庭用として使用されている浄化槽の大きさは、５人槽、７人槽、10人槽の３種類が一般的です。

これは実際に入居する人数ではなく、建築基準法の処理対象人員算定基準により、建物の延べ床面積で決定しています。

浄化槽設置費用の相場

合併浄化槽本体設置費用の目安金額は以下のとおりです。

以前は家庭用浄化槽の種類に単独浄化槽もありましたが、法律の改正によって平成13年以降は新設禁止となり現在は生産されていません。

浄化槽設置費用の内訳

費用の内訳は以下の通りです。

上記の設置工事費用や諸費用は依頼する業者によって金額に差があります。

複数社から見積りをもらうことで総合的な費用や対応も含めより正確に比較把握することでコストを抑えることが可能ですので必ず比較することをおすすめします。

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浄化槽撤去費用

既存の浄化槽がある場合は上記の内訳合計費用に加えさらに以下の撤去費用が含まれます。

土地を購入する際に、既存の浄化槽が有ると上記の解体費用が掛かる為、購入前に撤去してもうらうことをお勧めします。

解体費用について詳しく説明した記事はこちら　↓

解体費用の費用とは？相場額や内訳、費用を抑えるポイントとは？

自治体からの浄化槽設置費用補助金について

浄化槽の新設設置及び切り替え工事それぞれ自治体から補助金が出る場合が多く、地域によって金額が異なります。

• 新設設置の場合は、30万円～６０万円
• 下水道の汚水管に切り替える場合は、最大で10万円程度
• 補助金をもらうには申請が必要です。
• 事前に依頼する工事業者と相談し、工事前に申請する必要があります。

上記の補助金に関する項目は依頼する業者によって対応できる範囲に差があります。

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浄化槽のメンテナンス費用について

浄化槽の管理費用

管理費用は年間に合計が目安となり、内訳は以下の通りです。

上記にかかる費用は浄化槽法によって義務付けられています。

管理を怠れば生活汚水が浄化できなくなりますので、違反となりますので注意してください。

浄化槽の耐用年数について

耐用年数は環境省により提示した「生活排水処理施設整備計画策定マニュアル」によると、設置後30年経過しても使用できるそうです。

しかし、地震によって接続配管や亀裂や破損または浄化槽に付帯している空気を送る「ブロワー」、排水する為の放流ポンプが先に劣化する場合があります。

定期的な点検・修理が必要と思われます。

まとめ

浄化槽を設置しなければならない地域は都市部から離れた田舎の場所が主に該当します。

理由として挙げられることは、人が少なく税金の徴収ができず、公共下水道を通す工事費用に出すためのお金がないからです。

土地の価格は安くても、住宅などを建てる際にかかる初期費用とメンテナンスに掛かる年間費用は把握した上で購入することをお勧めします。

浄化槽工事費用をできるだけ安くしたい方は、複数の業者比較することをお勧めします。

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