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2023年8月9日

【屋根形状の種類と特徴】住宅購入前に知っておきたい選定基準とは?

注文住宅

全14種類の屋根形状として図のように、外観のデザインに大きく影響することがわかります。

屋根の部位(名称)と勾配基準

屋根の部位には以下の図のようにそれぞれ名称があります。

屋根の勾配はなんでも自由に決められるということではなく、以下の項目をあらかじめ検討しておく必要があります。

選定する屋根材又は仕上げによる勾配基準(数値が低い程勾配が緩い)
日本瓦引き掛桟瓦葺 4/10程度以上 金属板瓦棒葺 2/10程度以上
繊維強化セメント板葺 3.5/10程度以上 金属板平葺 2.5/10程度以上
アスファルトシングル葺 3/10程度以上 アスファルト防水 1/100程度以上

勾配が緩すぎて上記の基準を満たさない場合、屋根材の継ぎ目から雨水による漏水が起こる原因になります。

豪雪地帯に建てる住宅屋根の勾配
屋根面に雪を残さないように下に落とせる勾配(落雪屋根) 4/10程度以上
屋根の積雪荷重を0とすることができる勾配 6/10(60度)を超える場合

このようにデザインだけでなく、勾配によって積雪荷重を軽くして耐震性能を向上させたり、雨水からの漏水を防ぐ効果もあります

屋根材の特徴や種類について合わせて知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

人気の屋根材とは?種類や特徴選定ポイントとは?

代表的な住宅屋根形状の種類と特徴

冒頭で紹介した全14種類の屋根形状について紹介しましたが、戸建て住宅に多く採用されている代表的な屋根は以下の5種類です。

片流れ屋根(かたながれやね)

洋風デザインとして都市型住宅などの狭小土地で多く採用されている形状です。

また、屋根裏のスペースが確保しやすく、構造がシンプルな為コストを抑えることができるなどのメリットがあります。

しかし、雨樋の配置は自由度がなく限られた範囲にしか設置できないので、土地と建物の配置や雨仕舞などの検討は充分に行う必要があります。

切妻屋根(きりづまやね)

2方向(逆V字型)へ傾斜したシンプルな形状の屋根で勾配や屋根面の大きさによって外観のイメージが異なります。

和風・洋風デザインを共に対応できるタイプで、左右に雪や雨を流せ為雨漏りの心配が少なく施工が簡単なのも特徴。

しかし、屋根の向きによっては太陽光発電システムの効率が悪くなる場合があるので、事前に日当たり状況を確認した上で検討するようにしましょう。

関連記事はこちら ↓

太陽光発電の設置費用と購入後の収益成功率を上げる方法とは?

寄棟屋根(よせむねやね)

4方向から流れる屋根面を持ち、和風・洋風デザインを共に対応できるタイプの屋根です。

傾斜が4方向にある為、耐風性に優れておりどの方面からでも屋根面が見えるので外観に統一感があるのも特徴。

しかし、構造が複雑なので施工費や材料費が掛かり、屋根裏のスペースが小さくなることがデメリットといえます。

方形屋根(ほうぎょうやね)

寄棟と異なり頂上部分が一つとなるピラミッドの形をした屋根形状のこと。

寄棟と同様に傾斜が4方向にある為、耐風性に優れており外観に統一感があるのも特徴だが、屋根裏のスペースが小さくなるデメリットがあります。

陸屋根(ろくやね)

屋根形状が限りなくフラットなのが特徴で、主に鉄筋コンクリート住宅などに多く採用されています。

他の屋根と違い屋上部分を家庭菜園にしたり、物干し場として利用することも可能な所がメリットといえます。

しかし、屋根の傾斜が殆どない為、屋上部分は雪の重量や物干しなどの用途による積載荷重は見込まないといけないのであらかじめ使用用途は決めておく必要があります。

新築住宅購入前に知っておきたい選定基準

冒頭により屋根の種類と特徴について説明してきましたが、屋根形状を選定基準に迷っている人は以下の項目を注意して決めるとよいでしょう。

屋上部分の使用用途をあらかじめ決める。

屋根面部分に「太陽光パネルを設置したい」、「屋上を物干し場として利用したい」などあらかじめ使用用途を決めておくと屋根形状を選定しやすくなります。

例えば、物干し場や屋上庭園にしたい場合は「陸屋根」、太陽光パネルを屋根全面に設置したい場合は「片流れ屋根」が最適です。

また、ハウスメーカーの場合、それぞれの会社によって取り扱っている住宅商品が異なり対応できる屋根形状にも制限があります。

新築住宅を購入する場合、複数社比較するのは正当な価格を見極める上でも重要です。

できるだけ、特殊な屋根形状は選択せず代表的に採用されている屋根(片流れ・切妻・寄棟・方形・陸屋根)の中から選択するようにしましょう。

ハウスメーカーの情報記事はこちら↓

ハウスメーカーの坪単価 ランキングの比較(2021年)

屋根形状は敷地の条件や建物の配置・間取りにも影響する。

屋根形状は「狭小土地」、「整形な土地」、「不整形な土地」、「土地の場所や地域による建築制限」、「建物の配置や間取り」などによって決まる場合があります。

新築住宅を建てる方は外観のデザインにもこだわりを持つ人も中にはいるでしょう。

冒頭でも説明したように、屋根形状はデザインだけでなく、コストや建築制限(高さ制限や採光基準)によって屋根の高さや勾配が決まります。

このように専門的な知識が必要な為、希望する屋根形状があれば依頼する設計担当者に早めに伝えておくことが大切でしょう。

決め方の順番としては、土地と建物の配置や間取りを検討後、地域による建築制限を確認し対応できる屋根形状を選択する方法が手直しが少なく効率的です。

参考記事はこちら↓

狭小住宅間取り図例【10坪~20坪】と計画前の5つの注意点

60坪の土地に建てられる家の間取りと注意すべき建築制限とは?

屋根の形状・勾配は雨漏りのリスクや工事費用にも影響する。

屋根形状が複雑だとシンプルな形状に比べて高い施工技術や対応できる屋根材などが必須条件となります。

その為、材料費や人件費など通常よりもコストがかかることがあります。

また、屋根勾配によっても施工性や対応できる屋根材や数量が異なる上、施工技術が低い施工会社に当たった場合雨漏りによるリスクも高まります。

これらの注意点を総合的に考え住まいの優先順位を明確にし全体費用を計画することがポイントです。

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