狭小住宅とは?
狭小住宅とは、一般的な土地の広さ(50~60坪)よりも狭い敷地スペースに建てる住宅のことをいいます。
限られたスペースの中で建物を建てる場合、建築基準法による規制も厳しくなる為、快適な間取りを計画するには依頼する施工会社又は設計事務所の提案力は必須条件です。
今回は、住宅の床面積10坪から20坪それぞれ建築可能な間取り図の範囲について紹介します。
狭小住宅を検討されている方は参考にしてみてください。
狭小住宅の間取り図例【住宅床面積10坪】
住宅延べ床面積10坪、土地の敷地面積18坪で建てる場合の間取り図参考例 |
間取り図の詳細と設計ポイント
10坪の広さで建てる住宅間取り図は、スペース上1DK程度が可能な範囲といえます。
参考間取り図を見てもわかるように、階数は平屋建てとしています。
また、あまりにも居住スペースが無い為、設計自由度が低く2階建て住宅の場合、階段のスペース分居住スペースがさらに狭くなる為現実的ではありません。
出来るだけ広くする為の設計ポイントは、屋根裏を利用したロフト式にするなどが挙げられます。
もう少し広い住宅にするか、小規模店舗・契約駐車場として土地を有効活用するなど色々な視点で検討することもおすすめです。
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狭小住宅の間取り図例【住宅床面積15坪】
住宅延べ床面積16坪、土地の敷地面積18坪で建てる場合の間取り図参考例 |
間取り図の詳細と設計ポイント
15坪の広さで建てる住宅間取り図は、2LDK程度が可能な範囲といえます。
土地のスペースが限られていても形状が整形であれば参考間取り図のように軽自動車タイプ2台は駐車可能です。
また、床面積10坪の住宅に比べて居住スペースに余裕があるので、2階建てにすることも可能です。
出来るだけ広くする為の設計ポイントは以下の項目が挙げられます。
・屋内の部屋の間仕切り壁を可能な限り削除する。
・1階~2階の天井裏(中間階)も収納スペースを設ける。
・天井高さを一般的な住宅よりも高くし、ロフトを設置する。
狭小住宅の間取り図例【住宅の床面積20坪】
住宅延べ床面積20坪、土地の敷地面積18坪で建てる場合の間取り図参考例 |
間取り図の詳細と設計ポイント
20坪の広さで建てる住宅間取り図は、3LDK程度が可能な範囲といえます。
また、床面積15坪の住宅に比べて居住スペースに余裕があるので、参考間取り図のような3階建てにすることも可能です。
出来るだけ広くする為の設計ポイントは以下の項目が挙げられます。
・屋内の部屋の間仕切り壁を可能な限り削除する。
・1階~3階の天井裏(中間階)も収納スペースを設ける。
・天井高さを一般的な住宅よりも高くし、ロフトを設置する。
狭小住宅間取り計画前の5つの注意点
10坪~20坪までの狭小住宅参考間取り図を紹介しましたが、土地の条件によって計画できる間取り図は異なります。
あなたにとって理想の間取り図を要望しても、建築基準法の規制により実現できないこともあります。
依頼する施工会社又は設計事務所とスムーズに打合せを進めていけるよう事前に以下の規制を把握し、現実的な条件整理を要望できるようにしておくことも大切です。
建ぺい率、容積率を重視する。
地域によって建ぺい率(30%~80%)・容積率(100%~400%)など数値が異なります。
建ぺい率とは、「この敷地面積に対しては、この広さの建物面積までの建築可能ですよ」 という指標を示すものです。
容積率とは、「敷地の面積と、建物の延べ床面積(各階の合計面積)の割合」 のことを示し、各地域や地区によって制限があります。
また用途地域の分類として、住居系・商業系・工業系それぞれ規制が違い、建てられる建築用途や高さ、採光などの建築制限にも影響があります。
一般的な住宅を建てる条件として、用途地域は住居系若しくは商業系を選ぶ方が無難です。
工業系は建築用途が住宅の場合、建てられないことがありますので購入は避けた方が良いでしょう。
このように、購入予定の土地の広さや形状によって建物が入る大きさも違ってきます。
購入前に自分が希望している建物の必要面積・規模が敷地内に入るかどうか確認することをお勧めします。
収納スペースは上手く確保しよう
狭小住宅の間取りで確認しておきたい所が、収納スペースの利用方法です。
限られた居住空間を広く使えるように、階段下や床下など一般住宅ではデットスペースになる所に収納を作って確保しておくとその分部屋が広く利用することができます。
また、家全体の面積が狭いようであれば2階にロフト、スキップフロアを作っておくとより広く快適に過ごせるようになります。
加えて作り付け収納をうまく活用することも、快適な生活のポイントです。
3階建ての家にする
土地のスペースが狭い為、居住空間を確保するにはどうしても2~3階建ての縦に空間をとって有効利用しなければ快適に過ごせません。
この場合に気を付けておきたいのが、地震対策です。
狭小住宅の特徴として土地の面積に対して建物が高くなるケースが殆どなので一般的な家と比べて揺れが感じやすくなります。
揺れが大きくなると建物内部に配置した家具などが散乱しやすくなるので揺れを吸収する効果がある制振ダンパーの設置や耐震性能の高い住宅にするとよいでしょう。
土地の地盤高低差について
土地の地盤が周囲と比べて高低差があった場合、建築基準法による高さ制限にも影響があります。
例えば周りの地盤より高い場合、道路からの斜線制限若しくは隣地境界線からの北側斜線制限にかかり、建物高さを抑えなければならないことがあります。
このような建築制限によって天井が低くなったり、隣地境界線から建物までの距離を長くとらなければならない場合があります。
接道する道路よりも土地の地盤面が1m以上高い場合は特に注意が必要です。
窓の配置や大きさは隣接する建物の環境を考えて配置が決める
狭小住宅を建てる際に大きな問題となってくるのが、日当たりや隣接する住宅からの視線です。
隣の家が密接していると日差しを十分に取り入れられないことがありますが、住宅に大開口やオープンリビングを採用することで、しっかりと光を取り入れられるようになります 。
また、窓を高い位置に設置することで日当たりが大幅に改善されます。
狭小住宅を建てる立地が角地であれば、隣接する住宅が少なく日当たりや風通しも確保しやすくなるので立地にも充分こだわりましょう。
狭小住宅が得意なハウスメーカー紹介
自分の希望する間取り図に対応できる依頼会社を探す場合、複数社から間取り図をもらい比較することが必須です。
ハウスメーカーの中でも、狭小住宅が得意とする会社を以下の通リ紹介します。
検討比較を行う予定の人はぜひ参考にしてみてください。
鉄骨造の住宅を希望する方
会社名 | 坪単価(目安) | 実績のある工法 |
積水ハウス | 70~100万円 |
口コミ評判はこちら → 積水ハウスの評判 |
大和ハウス | 55~95万円 |
口コミ評判はこちら → 大和ハウスの評判 |
セキスイハイム | 65~85万円 |
口コミ評判はこちら → セキスイハイムの評判 |
木造住宅を希望する方。
会社名 | 坪単価(目安) | 実績のある工法 |
三井ホーム | 70~100万円 |
口コミ評判はこちら → 三井ホームの評判 |
ミサワホーム | 80~85万円 |
口コミ評判はこちら → ミサワホームの評判 |
アキュラホーム | 45~65万円 |
口コミ評判はこちら → アキュラホームの評判 |
タマホーム | 35~50万円 |
口コミ評判はこちら → タマホームの評判 |
グレバリーホーム | 40~60万円 |
口コミ評判はこちら → クレバリーホームの評判 |
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タウンライフ家づくりは、全国600社以上の住宅ハウスメーカー・工務店の中から・見積り・オリジナル間取り図まで無料で一括請求できる便利なサービスです。
注文住宅を建てる場合、自分が希望する住宅の条件整理を固めた後、工務店・ハウスメーカーなどの施工会社から間取り図や見積り書を依頼し相場額を検討する必要があります。
施工会社それぞれ提示する価格は異なりますので、複数社の中から比較検討後最も気に入った会社と契約します。
同じ間取りプランを依頼した場合、見積り単価もそれぞれ違う価格になります。
例えばA社が3000万円、B社が2700万円、C社が2400万円など建設見積り費用を比較した結果、600万円も差額が生じることがあります。
お勧めのポイント
- 自分が希望を形にした間取りプランを作成してくれる。
- 間取り条件に合せた「資金計画(総費用・見積り)」を取り寄せすることができる。
- 住宅メーカー独自のネット上に出回っていない「土地情報」を提案してくれる。
- 複数社比較・工夫することで数百万のコストダウンも実現可能。
- 自宅から一歩も出ず間取り図や見積書の資料を取り寄せできる。
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これから家作りを計画する方で希望した間取り図や工事費用を事前に知りたい人は活用しても損は無いと思いますので、興味がある方は活用してみてください。
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