トイレの間取りを決める上で大切なポイント
トイレの間取りは他の部屋を決めた後に残った場所にする方もいらっしゃるかもしれません。
トイレは毎日使用する為、設置する位置を間違えると使い勝手に直接影響する重要な所でもあります。
この記事ではトイレ間取りの基本的な決め方やおすすめの設置場所について解説していきたいと思いますので、参考にしてみてください。
トイレの間取りを決める際に大切なポイントは以下の通リです。
家のどこからでも利用しやすい場所に設置する。
トイレまでの距離が遠いと利用しにくく、地味に面倒くさくなります。
特に平屋で端付近に設置してしまうと距離が遠くなり使い勝ってが悪くなります。
できる限りどこからでもアクセスしやすい場所に設置するようにしましょう。
各階それぞれにトイレを設置する。
近年の住宅は各階に1か所ずつ設置するのが一般的になっています。
例えば2階に寝室がある住宅で、1階のみトイレが設置されていない場合、1階まで降りなければなりません。
また、4人程度の家族の場合は、生活動線と家事動線を分けることができずに誰かが使用が終わるまで待っていなければならないなど生活面で不具合が生じたりします。
建売住宅の場合はコスト削減のために1基しか設置しない場合もありますが、注文住宅ならば設置しておいて損はないでしょう。
少しだけ予算を節約する設置方法として、
1階のトイレは、来客に対応用として「少し広めのタンクレストイレ+手洗い器」を設置。
2階のトイレは、家族専用トイレとして「タンク付きトイレ+シンプルな内装」にする。
などが挙げられますので参考にしてみてください。
近年の住宅は換気設備機能が充実している為、窓は不要
数年前までの換気システムに比べて現代住宅は消臭機能や換気性能も進化しています。
そのため臭いがこもる心配な無いので窓は不要です。
むしろ窓を無くした壁にトイレットペーパーや掃除用具などの収納棚を設ける方法が一般的になっております。
逆に窓を付けてしまった為に、冬場に窓から冷気が入り寒い思いで使用することに後悔する人もいます。
音と匂いに配慮した位置にする。
トイレの間取り位置を考える際には、音と匂いにも配慮する必要があります。
例えば、リビングから直接出入りできる位置にトイレがある場合、来客中に誰かが使用していると音や匂いが漏れてしまうことがあります。
このような不具合がないように、リビングから少し離れた位置かつ玄関からリビングまでの間に設置するのがおすすめです。
また、キッチン脇や寝室付近に配置するのも排水音で睡眠の妨げになったり、食事する際に匂いが気になる可能性があります。
家族の人数や実際の暮らしをイメージする
トイレの設置は家族の人数や将来のライフスタイルもイメージして計画することも大切です。
例えば、現在家族が2人でトイレが1つで困ることがなくても、将来子供ができてトイレが足りなくなり取り合いになることも考えられます。
また、車椅子の人がいる場合、身障者用としてトイレを全体的に広くする必要があったり、トイレを2か所設置し、ノロウイルスやその他の感染対策として設置しておくこともおすすめです。
収納スペースや設備機能を考える
トイレの間取りは、設置する設備との兼ね合いを意識することも重要です。
事例として以下の項目が挙げられます。
・敷地面積が狭くトイレに十分な面積を確保できない場合はタンクレスを採用することでタンクのスペースを節約する。
・洗面所の近くに配置する場合は、洗面台があるので手洗い器の設置は不要にする。
・費用をかけてでも寒さ対策として便座ヒーターをつけておく。
・窓をあえて設けず壁一面すべて収納棚を設置する。
以上のように、設置する位置や設備の機能、敷地の状況による間取りによって変わることに注意しておきましょう。
おすすめのトイレ間取り位置とは?
ここからは、最適なトイレの間取りを紹介していきます。
オススメの場所は以下の通りです。
家事の効率を優先するなら洗面所の横
洗面所の横に配置することで、「水回りが一か所にまとめることで家事動線が短く、二方向からアクセスできる」利点があります。
ポイントは2方向から別々に出入りできるようにすることです。
一方向のみだと、誰かが使用している間は利用しずらくなり一気に利便性が下がります。
水回りを回遊導線に出来るならベスト候補ではありますが、脱衣所兼用だと面倒なこともある為、
しっかりと動線や効率を考慮した間取り配置が重要です。
どこからでも利用できるようにしたいなら玄関の横
玄関の横にトイレを配置するとリビングとの距離が確保されつつ、通過することなく使用できることから訪問者にも利用しやすいメリットがあります。
しかし、玄関扉から見えない位置ならベスト候補ですが、来客から見える位置はトイレに中まで丸見えになってしまうことから行きづらくなってしまいます。
玄関扉から直接見えない配置にできるなら第一候補になります。
スペースの有効活用したいなら階段下
敷地のスペースが狭く建物を全体的にコンパクトにするなど無駄なく利用するなら「階段下」が最適です。
階段の段数によって天井が低くなるデメリットはありますが、有効活用する視点においては設置しやすい場所となります。
家族だけの生活空間を考えるならリビングの横
リビングは家族の生活で最も利用頻度の高い部屋です。
リビングの横にトイレを配置する間取りは生活動線が短く利便性に適していますが、直接行けるようにしてしまうことはNGです。
なぜなら、食事中やくつろいでいる時にトイレの便器が丸見えになったり来客が来た場合も音や匂いが漏れる恐れがあります。
直接ではなく、リビングとトイレの間に廊下を挟むなどして音や匂い、見えないようにする対策をした間取りであればベスト候補になります。
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