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2023年8月9日

ハウスメーカー値引きは可能?お得に建てる方法と注意点とは?

注文住宅
  1. ハウスメーカー値引きは可能なのか?
    1. 注文住宅の値引き額の相場
    2. 値引きに全く応じないハウスメーカー
  2. 成功率を上げる為の値引き交渉のコツとは?
    1. 注文住宅値引きのコツ 決算時期を狙う
    2. 注文住宅値引きのコツ 売れない時期に交渉する
    3. 注文住宅値引きのコツ 他のメーカーと競合させる
      1. 同価格・構造躯体の木造住宅で競合したいハウスメーカー
      2. 同価格・構造躯体の鉄骨住宅で競合したいハウスメーカー
    4. 注文住宅値引きのコツ 設備(オプション)で値引き
    5. 注文住宅値引きのコツ 詳細見積もり内容を分析する
    6. 注文住宅値引きのコツ オプション決定後に値引き交渉する
    7. 注文住宅値引きのコツ コストダウンに協力する
    8. 注文住宅値引きのコツ 契約前の1度だけにする
  3. 値引き以外でお得に家を建てる方法
    1. プラン内容を見直す
    2. ハウスメーカーのキャンペーンを活用する
    3. 紹介制度やモニター制度を利用する
    4. 設計や間取りを工夫する
    5. 家の解体工事や外構工事は分離発注する
  4. 注文住宅で値引き交渉する際の注意点
    1. 無理な交渉はしない
    2. 値引き交渉の結果だけで住宅会社を選ばない
    3. 建物の図面は同じ方法で比較する。
    4. 異なる見積書の見分け方
    5. 仕様内訳項目の詳細がきちんと記載されているか?
  5. まとめ
    1. タウンライフ家づくりとは?
    2. 申込利用方法について
    3. 共有:
    4. いいね:

ハウスメーカー値引きは可能なのか?

注文住宅を手掛けるハウスメーカーは本当に値引きしてくれるのでしょうか。

結論から申し上げれば、殆どのハウスメーカーで注文住宅を建てる場合は、値引きは可能なものとお考え下さい。

例えばオプション分を値引いて貰う・サービスして貰うなどは当たり前の光景です。

但し、それぞれのハウスメーカーで交渉するコツやタイミングがあったり、ある程度の予備知識があった方が交渉がスムーズに行く場合があります。

実際に注文住宅を購入したいと考えている方は、ハウスメーカーの展示場やモデルルームに行くのではなく、まずはハウスメーカーの標準仕様での住宅性能、そして特徴(得意分野)と価格を知ることが注文住宅の第一歩です。

当ブログでは各ハウスメーカーの特徴や性能・価格などを紹介した記事があります。

ひと口に「注文住宅」といってもハウスメーカーごとに性能・品質・価格など千差万別で実際に見積りや間取りなど比較しないとハウスメーカーの特色なども把握できません。
値下げ交渉の知識として、本命ハウスメーカーだけでなく、競合メーカーの仕様と価格も知っておく必要があります。

事前に「予備知識」として把握したい方は以下の関連記事を参考にしてみてください。

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ハウスメーカーの選び方やチェック方法、重要視するポイントとは?

ハウスメーカーの坪単価 ランキングの比較(2022年)

注文住宅の値引き額の相場

最近は明朗会計をウリにするハウスメーカーも増えて来ましたが、やはり値引き前提の価格設定で見積もりを出すところがまだまだ多い印象です。

理由としては、営業マンによって「値引き」は大きな武器だからです。

施主側としても「○○万円値引きするので、ウチで決めて貰えますか?」と迫られてしまったら、心が揺らいでしまいますよね。

ハウスメーカーの営業マンにとって、それだけ「値引き」は営業手法のとっておきの武器なので、最初から「値引きありき」の価格で見積もりを取る傾向にあります。

つまり、値引き交渉を行わないでそのまま契約してしまう事は、数十万円~数百万円をドブに捨ててしまうようなモノ

注文住宅の購入を考えるなら、値引き交渉の相場は知っておいて損は無いでしょう。

では、具体的にハウスメーカーの値引き額の相場はどの位なのでしょうか。

一般的には本体価格の5%が相場とも言われていますが、交渉のタイミング次第では7%~10%といった大幅な譲歩を引き出せるケースもあります。

例えば本体価格3000万円の本体価格なら、5%の値引きで150万円、10%の値引きなら300万円ですのでとても大きな金額ですよね。

これだけ割引きの恩恵を受ける事が出来れば、家具や家電に資金を回す事も出来るでしょう。

入居時は何かとお金が掛かるので、少しでも多くの値引き額やサービスを引き出したいですよね。

値引きに全く応じないハウスメーカー

ハウスメーカーの中でも値引きに応じる会社と全く値引き交渉に応じて貰えない会社も存在しますので、その点は注意しましょう。

全く値引き交渉に応じて貰えないハウスメーカー以下の通りです。

  • 一条工務店
  • 富士住建

上記のハウスメーカーは最初から利益ギリギリの価格で見積もりを出していますし、営業マニュアルにも「値引きには応じない」と書かれています。

無理な交渉を行っても逆効果にしかなりませんので注意しましょう。

成功率を上げる為の値引き交渉のコツとは?

値引き交渉可能なハウスメーカーに関しては、是非とも果敢に値引き交渉に臨みたい所です。

以下の「値引きのコツ」や「タイミング」を駆使して、施主も営業マンもお互い納得できるような値引き交渉を行いたいですね。

注文住宅値引きのコツ 決算時期を狙う

どのハウスメーカーでも決算期内の売上となる契約は欲しがるものです。

多くのハウスメーカーが「決算期キャンペーン」を開催している位ですし、その時期は通常の時期よりも割安に注文住宅を契約出来る可能性も高くなります。

ですが、注意したいのは値引きが行われるのは決して「決算期だけでは無い」という事。

確かに決算期はどのハウスメーカーでも大きな値引きをしてくれる可能性は高くなりますが、それ以外の時期は値引きをしてくれない訳ではありません。

なので決算期に拘るあまり、内容に納得が行っていない状態で契約を急ぐ事はないように注意しましょう。

また、決算期ぎりぎりの着工の場合は、現場で施工する職人の質が落ちたり、工期短縮の為に手抜き工事が起きてしまう等のデメリットも考慮しなければなりません。

とはいえ、やはり決算期前はどのハウスメーカーも価格交渉し易い環境である事は間違い無さそうです。

下記は主要ハウスメーカーの決算期一覧となりますので、参考程度に頭に入れておくようにしましょう。

本決算10月 土屋ホーム
本決算12月 アキュラホーム
本決算1月 積水ハウス
本決算3月 大和ハウス/ヘーベルハウス/セキスイハイム/ミサワホーム/トヨタホーム/三井ホーム/住友林業/アイフルホーム/アイダ設計
本決算5月 タマホーム
本決算6月 アイ工務店

注文住宅値引きのコツ 売れない時期に交渉する

住宅には売れる時期、売れない時期が存在します。

例えば、新生活が始まる春は決算期と相成って注文住宅も「売れ易い時期」となります。

それとは逆に注文住宅が「売れない時期」としては2月や6月・8月が挙げられます。

交渉事の基本は、立場が上の方が交渉はし易いですから、施主側が優位な事に変わりはありません。

ですが、他にも買いそうな客が多い時期よりも、売れない時期の方が営業マンも「絶対に逃がしたくない」といった心理が働きます。

この時期は少しでも競合他社の名前を出すだけでも簡単に値引きに応じてくれる可能性が高まりますので、狙い目と言えそうです。

例えば「大和ハウス」の場合、本決算は3月なので「家が売れない時期」である2月と決算期3月が重なる2月下旬から3月上旬辺りが一番狙い易い時期と考える事が出来ます。

家の売れない時期と決算期前は営業マンにとっても苦しい時期です。優位に交渉すれば大幅な値引きに成功する可能性が高まるでしょう。

注文住宅値引きのコツ 他のメーカーと競合させる

例え本命のハウスメーカーが決まっていたとしても、他のハウスメーカーと競合させるのは値引き交渉を行う上での「絶対条件」と考えるべきでしょう。

というのも、殆どのハウスメーカーは「値引き前提の価格設定」を行っているというのが一般的です。

大袈裟に聞こえてしまうかもしれませんが、マイホーム計画を進める際に複数のハウスメーカーと比較し、相見積もりを取らなければ「ほぼ100%マイホーム計画は失敗する」と考えるべきです。

なぜなら「比較・相見積もりをしなければ数百万円~1000万円規模で損をする」可能性が高いからです。

これは決して大袈裟な話ではありません。

騙されたと思って同じ工法・住宅性能・仕様で複数のハウスメーカーから相見積もりを取ってみて下さい。

実際に相見積もりを取って価格を比較すれば「こんなにも価格差があるのか?!」と驚かれる筈です。

200万円~300万円の価格差は当然ですし、比較するハウスメーカーによっては、同じ工法・仕様の住宅でも「1000万円以上もお得になる」ケースも決して珍しくはないのです。

もし、何も比較しないまま本命のハウスメーカーと契約してしまったら、必ず後悔する事になると思います。

例え本命のハウスメーカーが決まっていたとしても、カタログの比較と相見積もりは「マイホーム計画で失敗しない為の絶対条件」です。

逆に言えば「無料でできる住宅カタログの比較・相見積もりだけで最大1000万円単位でお金を浮かせられる」のですから、本当にやらないと損だと思いますよ。

但し、あまりに価格帯の違うハウスメーカーと競合させても効果は薄いです。

出来れば同価格帯のハウスメーカーや同じ構造躯体を採用しているハウスメーカーで比較した方が効果的です。

下記は競合し易いハウスメーカーの目安となります。

同価格・構造躯体の木造住宅で競合したいハウスメーカー

平均坪単価 構造・工法 該当する会社名
80~100万円 木造軸組工法(在来工法) 三菱地所ホーム/住友林業/ミサワホームなど
60~80万円 日本ハウスHD/一条工務店/木下工務店/住宅情報館など
40~60万円 アイ工務店/タマホーム/アイフルホーム/アエラホーム/アイダ設計など
80~100万円 枠組み壁工法(2×4工法) 三菱地所ホーム/スウェーデンハウス/三井ホームなど
60~80万円 一条工務店/土屋ホーム/住友不動産/ヤマダホームズ/木下工務店/セキスイハイムなど
40~60万円 セルコホーム/ウィザースホーム/富士住建など
80~100万円 木造パネル工法 住友林業/積水ハウス/ミサワホームなど
60~80万円 住友不動産/ヤマダホームズなど

※平均坪単価はあくまで目安です。各ハウスメーカー「商品」によって価格が違いますので、なるべく同価格帯の商品で比較を行うようにしましょう。

同価格・構造躯体の鉄骨住宅で競合したいハウスメーカー

平均坪単価 構造・工法 該当する会社名
80~100万円 軽量鉄骨造 積水ハウス/大和ハウス/セキスイハイム/ヘーベルハウスなど
60~80万円 サンヨーホームズ/トヨタホーム/セキスイハイムなど
80~100万円 重量鉄骨造 ヘーベルハウス/大和ハウス/パナソニックホームズ/積水ハウス/など
60~80万円 積水ハウス/大和ハウス/トヨタホームなど

※平均坪単価はあくまで目安です。各ハウスメーカー「商品」によって価格が違いますので、なるべく同価格帯の商品で比較を行うようにしましょう。

※構造躯体に関しては各ハウスメーカー「商品」によって構造躯体を分けている場合があります。

例えば積水ハウスの場合、鉄骨1~2階建ては「軽量鉄骨」鉄骨3~4階建ては「重量鉄骨」、または木造住宅の「シャーウッド」も手掛けています。

なるべく同じ構造の商品同士で比較した方が価格差など判り易くなりますし、交渉もスムーズに行くでしょう。

商談をある程度まで進めたら、他社と競合する旨を伝えて営業マンに連絡をするのを控えましょう。

出来れば上記のような競合3社以上で比較検討したいところです。

担当の営業マンに他社と迷っている事を伝える事自体は何の損もありません。

営業マンとしても、ここまで商談が進んだ客を離したくないのが本音なので、例え営業マンから「他と競合しなくても限界まで値引きします」と言われたとしても、遠慮なく競合して下さい。

施主にとって人生最大の高額な買い物ですから、色々と見て、聞いて、比較検討するのは当然の事です。

これは自動車の購入でもそうですが、基本的に高額な買い物は競合他社と競争させる事が、より安く購入するコツです。

他社と比較する事を怠っては、値引き交渉は上手く行かないものと考えるべきです。

ハウスメーカーで相見積もりを取る前にまずは希望の予算・エリアに対応しているハウスメーカーを何社か見つけることから始めましょう。
せっかく相見積もりをするなら性能スペックやデザインが希望条件にある程度あてはまらないとあまり意味がありません。
そこで最初のふるい落としに役立つのが、無料で一括見積りサービス「 タウンライフ家づくり 」を利用するのが便利です。
価格や性能を複数社比較する為には間取り図や見積り書の確認が必須条件です。
タウンライフ家づくりは、全国600社以上の住宅ハウスメーカー・工務店の中から・見積り・オリジナル間取り図まで無料で一括請求できる便利なサービスです。
第三者調査機関からも注文住宅分野では「顧客満足度1位」、「知人に勧めたいサービス1位」、「使いやすさ1位」の3冠取得している人気のサービスです。
何社かお気に入りをみつくろったら「間取り図や見積り」を取ってみてください。
似たようなスペックでも「ハウスメーカーごとにこんなに価格が違うの?!」と驚くと思います。

 

 

すごくカンタンな作業ですが、これをやるかやらないかでマイホーム計画の失敗率は格段に下がりますので、興味がある方は活用してみてください。

 

お勧めのポイント

  • 自分が希望を形にした間取りプランを作成してくれる。
  • 間取り条件に合せた「資金計画(総費用・見積り)」を取り寄せすることができる。
  • 住宅メーカー独自のネット上に出回っていない「土地情報」を提案してくれる。
  • 複数社比較・工夫することで数百万のコストダウンも実現可能。
  • 自宅から一歩も出ず間取り図や見積書の資料を取り寄せできる。

注文住宅値引きのコツ 設備(オプション)で値引き

多くのハウスメーカーの構造躯体には「型式認定」と呼ばれる、特許のようなものが使用されています。

そのハウスメーカーでしか採用されていない独自の技術が用いられていますので、その部分に関して値引きを行うのはナンセンスと言えます。

最も値引き交渉をし易い部分は設備などのオプション部分。

太陽光パネルやキッチンなどの水回り、採用する上級グレードの建具など、ハウスメーカーが外注する設備は値引きに応えてくれるケースが多いようです。

直接的な金額面の値引き交渉よりも「このオプション追加分を今までの提示価格でお願い出来ないか、それで決断する」といった交渉の仕方が効果的です。

中々値引きに応じない営業マンも折れるケースが多い交渉のやり方ですね。

注文住宅値引きのコツ 詳細見積もり内容を分析する

契約前に必ず確認しておきたいのは、「工事内訳詳細」などの「詳細見積もり」を貰っておく事。

ここには例えば「床の単価×○平米」「洗面化粧台の個数×金額」など、どの部分にどれだけの金額が掛かっているのかが詳細に書いてある見積もりです。

注文住宅を建てる場合に掛かるコストが全て細かく記載してあるので、必ずこの内容を本命と競合メーカー分を把握するようにしましょう。

尚、この内訳金額と仕様をキチンと把握する事で、競合他社との価格の違いが具体的に判るようになってきます。

営業マンとの値引き交渉がとてもやり易くなります。

例えば、ほとんど同じ仕様なのに本命ハウスメーカーが高ければ、「競合は同じ仕様でこの値段を提示している」点などを細かく指摘することも可能になります。

大手ハウスメーカーの場合は、住宅設備の仕入れ値は大体同じでなので、同じグレードの設備が他社より高額だった場合は、営業マンとしても値引き交渉に応じざるを得なくなります。

他社より高い仕様や設備を見つける事で、具体的な価格交渉がやり易くなるでしょう。

注文住宅値引きのコツ オプション決定後に値引き交渉する

値引き交渉を行うタイミングで重要なのはオプションや設備を決定してから値引き交渉を行う事です。

間取りを決めた段階で値引き交渉を行ってしまうと「設備のグレードを下げて値引きした事にする」など営業マンのテクニックに騙されてしまう可能性もあります。

営業マンは販売戸数だけではなく、どれだけ高く売れたかで評価される部分も有りますので、そういったテクニックを使われる可能性は非常に高いと考えるべきでしょう。

コツとしては「キッチン」「トイレ」「風呂」「窓」「玄関」「内装の高額オプション」などの設備グレードが見積もり内容に入った状態で値引き交渉を行いましょう。

注文住宅値引きのコツ コストダウンに協力する

尚、無理な値引き交渉は逆効果となる場合もあります。

施主側も希望の設備グレードを落とすなど、希望の予算に近付けるように出来る限りコストダウンを考えましょう。

例えばエアコンは電機量販店で買えばコストダウン出来ますし、書斎のクローゼットをカットしたり…そういったコストダウンの努力を営業マンとの打ち合わせで重ねていく内に、営業マン側からの「譲歩」を引き出せる可能性は高くなります。

一方的に「値引きしろ」「安くしろ」と高圧的に迫るのは良くはありません。

営業マンも人間ですから、悪い印象を与えてしまうのは逆効果になります。

施主側も譲歩を見せる事で、お互いに気持ち良く着地点を模索するようにしましょう。

注文住宅値引きのコツ 契約前の1度だけにする

契約前に小刻みに値引き交渉を行うと、営業マンも本気で取りあってくれなくなります。

それにあまりに早い段階で値引き交渉を行ってしまうと、前述の通り、グレードの低い住宅設備などで見積もりを出されてしまう可能性があります。

値引き交渉を行うのは基本的には一度きり、そして遠慮無用で限界まで交渉すべきです。

日本人はどうしても相手の顔色を伺う傾向にありますが、一生に一度の高額な買い物だからこそ図太く希望金額の更に下の金額から交渉を行いましょう。

例えば商談を進めて仲良くなった営業マンに対して「値引き交渉をするのは申し訳ない」なんて考えてしまう方も多いと思います。日本人は特にその傾向にありますよね。

ですがマイホームは一生に一度の買い物ですから、遠慮なんてする必要はありません。

そもそも、殆どのハウスメーカーは見積もりの段階で「値引き前提」の価格設定を行っています。

もともと見積もりで金額を多めに計上しておき、最後に「ここまで頑張りました」と値引きをして契約を迫るのが、ハウスメーカー営業マンの常套手段です。

どれだけ営業マンが「良い人」であったとしても、やはり相手は「仕事」な訳ですから、それはそういうものだと考えるようにしましょう。

どんなに大胆な値引き交渉を行っても、最終的に決着した価格はハウスメーカー側にはキチンと利益が確保されています。

何も遠慮する必要はありません。

双方納得の行く価格で本契約を結ぶようにしましょう。

値引き以外でお得に家を建てる方法

注文住宅を安く建てるには、値引き交渉以外にもいくつかの有効な手段があります。

先述したとおり、無理な価格交渉は品質を下げるリスクにも繋がりかねません。

まずは以下の手段を試しつつ、最終手段として値引き交渉を行うことをおすすめします。

プラン内容を見直す

まずは、不必要なオプションや設備がないか見積書の内容をひとつずつ確認していきましょう。

プランの仕様変更や、不要なオプション設備を省いていくだけで十数万円単位のコストカットが可能になる場合があります。

この際に必要な設備までカットしてしまわないよう、生活スタイルをイメージしながら家族できちんと話し合うことが大切です。

例えばプランの仕様変更だと、玄関の敷石の種類を変える、キッチンの壁タイルをパネルタイプにする、パントリーの壁の材質のグレードを落とすなどが考えられます。

また、オプションの削除例としては、トイレカウンターをなくす、不要な壁の埋め込み棚をなくすなどがあげられます。

このように、見返してみると実は必要ない設備の削除やオーバースペックな材質の変更により、希望の予算に合わせて無理なく注文住宅を建てられる可能性が高まります。

プラン内容見直すにあたっての間取りの記事もご覧ください。

注文住宅の水回り設備間取りで後悔したポイント

ハウスメーカーのキャンペーンを活用する

ハウスメーカーによっては期間限定で定期的な値引きキャンペーンを実施している場合があります。

キャンペーンによる値引きは家の品質を落とさずに価格だけを単純に下げている場合が多いため、安心して安く家を購入する有効な手段です。

工務店ではキャンペーンを実施するケースは少ないですが、ハウスメーカーで注文住宅を検討している場合は、キャンペーンを利用すると適正価格よりも安く品質の良い家を手に入れられるでしょう。

紹介制度やモニター制度を利用する

住宅会社によっては、紹介制度やモニター制度で通常の価格よりも安く家を建てられるプランがあります。

紹介制度とは、過去に同じ住宅会社で家を建てた知人から紹介をしてもらうと割引になる制度です。

また、モニター制度は、施工中の家の写真を営業資料として提供する場合や、完成した家を見学できるよう一定期間提供することで受けられる割引です。

過去に知り合いが建てた注文住宅で気になる会社がある場合や、入居までに期間の余裕がある場合などはぜひ積極的に利用することでお得に家を建てられるでしょう。

設計や間取りを工夫する

設計や間取りを工夫して建築費用の総額をコストカットする方法も、安く家を建てる工夫のひとつです。

最もコストを抑えやすい建物は一階と二階の床面積が同じで、住宅を真上から見たときの形が四角形をしている住宅です。

四角形の住宅であれば、基礎工事費や建築費が安く抑えられるため、こだわりがない場合はなるべく四角い形の住宅に設計してもらうとよいでしょう。

また、浴室や洗面所、トイレなどの水回りの場所をひとつにまとめることでも建築費は削減できます。

これは、配管工事にかかる費用が抑えられることが理由です。

他にも、廊下などをなくし建材のコストをカットするなど、設計の時点で間取りを工夫することで建築費を大幅に削減できる可能性があります。

住宅会社とよく打ち合わせをしつつ、こだわりのないポイントでいかにコストカットできるか検討するとよいでしょう。

マイホームを建てる上で最も費用がかかる項目がこの「建物本体工事(本体価格)」といえます。

建物本体工事とは、家の基礎や土台、壁、屋根、床などの構造から内外装の仕上げ最低限必要な設備の設置などにかかる工事費用のことをいいます。

家の品質や性能落とさずに効率的に安くする方法として以下の項目が挙げられますので参考にしてみてください。

1.家の形状を正方形に近い間取りにする。

2.基礎工事の範囲を縮小する為、平屋ではなく2階建てにする。

3.屋根の形状を片流れ若しくは切妻屋根にする。

4.屋内の部屋の間仕切り壁を少なくする。

5.窓やドアの数を少なくする又は必要最小限にする。

6.洗面室、浴室、トイレ、台所などの設備が必要な室は近い場所にまとめる。

7.家具は大工に制作させずに自分で購入して支給する。

8.システムキッチンやユニットバスなどの無駄なオプションは削除する。

9.材料のロスや処分費を抑える為、できるだけ仕上げ材の種類・素材は統一する。

上記の項目を取り入れることで、100~200万円ほどコストを安くすることが可能です。

家の解体工事や外構工事は分離発注する

マイホームを購入する前の段階で、既に建物を所有されている方は家の解体工事が必要となります。

その場合、ハウスメーカーに解体工事も含め一括で発注依頼する方法が一般的ですが、費用が他の解体会社と比べて高額になることがほとんどです。

また、注文住宅で外構工事を一括発注依頼する場合も解体工事と同様です。

本体工事とは別にかかる工事は、ハウスメーカーに一括で依頼せずに分離発注すると安く抑えることができます。

分離発注とは、施工会社を介さずに、建て主が直接各専門工事業者と契約をして家づくりを行うことをいいます。

家を建てるときは、大工や左官・各種設備など、複数の専門業者が関わって建築が進められますので、その専門業者さんとのやりとりも含め工事にかかる作業を一任する方法が一括発注といいます。

建築の専門家でない建て主がそのすべてをチェックするのは、大変難しいのですが一部の分離発注であればそれほど大変ではありません。

その分のメリットとして各工事にかかる金額を明確に把握することが可能である為、それによりコストバランスを判断しやすくなり、適切な部分のコストダウンが期待できます。

解体工事や外構工事に関する情報を解説した記事はこちら ↓

外構工事費用の相場の目安額とは?安く抑える方法について

住宅の解体費用の相場額と安く抑える為のポイント

注文住宅で値引き交渉する際の注意点

最近のハウスメーカーは、施主と請負契約を2回結ぶケースが多いようです。

家づくりにおける契約までの流れは、下記の通り。

建築する土地の調査

間取りの提案

仕様や設備の確認

見積もり作成

合意・契約

これが本来あるべき姿ではあるのですが、この手順通りに詳細な打ち合わせを行うと、最短でも2~3カ月は掛かってしまいます。

営業マン側からすると、あまり時間を掛けてしまうと他社に取られてしまうのではないか…といった心理が働いてしまいますよね。

そこで営業マンは「仮契約」と呼ばれる1回目の契約を迫って来る事があるようです。

先に「仮契約」を結んでしまう事で、他社メーカーに取られないようにしてしまう訳ですね。

この「仮契約」を安易に結んでしまうと、他社メーカーと競合比較する事が出来なくなってしまう場合もあるので注意が必要です。

「とりあえず仮契約後に詳細な打ち合わせをしましょう」と、この「仮契約」はあくまでも「仮」なのでといった印象で契約に誘って来たとしても、安易に判子を押してしまわないように注意しましょう。

尚、営業マンの中には「値引き前提」でもともとの見積もりで金額を大幅に上乗せして計上してくるケースがあります。

もともと見積もりで金額を多めに計上しておき、最後に「ここまで値引き頑張りましたので契約をお願いします」と契約を迫るやり方です。

これを見抜く為にはやはり「競合他社との比較」を行うのが最適となります。

少しでも安くお得に注文住宅で家を建てるには、他メーカーと競合比較するのは、最早「絶対条件」です。

注文住宅で失敗しないために必ず「比較」しましょう!

無理な交渉はしない

値引き交渉は100%成功するわけではないことを念頭に入れて交渉を行いましょう。

注文住宅の値引きは床面積の大きさや追加しているオプション設備の数などによって、値引きできる金額に大きな差が出るものです。

そのため、例えば「同じ住宅会社で契約した友人が100万円値引きできたから、自分も同じだけ値引きができる」といったケースは当てはまりにくいことがほとんどです。

また、無理に交渉し値引きに成功したとしても、施工する職人への支払いが十分ではなく手抜き工事に繋がるなどの危険性があります。

住宅は今後長く住み続ける大きな買い物のため、目先の金額に惑わされずに適正価格で購入し、品質を担保することも大切な要素であることを忘れないようにしましょう。

値引き交渉の結果だけで住宅会社を選ばない

値引き交渉が大きいという理由だけで工務店やハウスメーカーを選んでしまうと、家のプランや設備の内容をしっかり見ておらず、住んでから後悔する原因になりかねません。

また、値引率が良いからといって営業担当者の対応やこだわりたいポイントを妥協することもおすすめできません。

住宅会社を選ぶ際には、優れた品質の住宅を建てているか、自分の好みにあった設計ができるか、担当者とのコミュニケーションに違和感はないかなども検討するようにしましょう。

例えば、担当者とのコミュニケーションがうまくいかず要望通りの家が建たなければ、いくら安くても不満が残る結果になってしまいます。

このようなことを避けるためには、価格だけに左右されず、総合評価で住宅会社を選ぶ意識を持つことが大切です。

建物の図面は同じ方法で比較する。

業者を比較する際は間取りや工法など同じ条件で比較することをおすすめします。

例えば1社は木造住宅、もう1社は鉄骨又は鉄筋コンクリート造では、使用する材料や施工方法があまりにも違います。

そのため工事項目が異なり確認できない為見積書そのものが無駄になりますので注意してください。

一般的に「木造→鉄骨→鉄筋コンクリート」の順で施工費は高くなり、同じ間取図の家であれば、木造よりも鉄骨や鉄筋の家が建築費が高くなるのは当たり前です。

一概に建築費だけでは比較検討することはできなくなります。

もし「見積もりは自社の図面でなければ対応できません」と言ってくる融通が利かない担当者であれば要注意です。

契約してしまうと会社にとって都合の悪い話になると、言い訳使って曖昧にし無駄な時間を消費する可能性があるのでその段階で候補から外すようにしましょう。

異なる見積書の見分け方

見積書でチェックする方法は、「どれだけ細かく見積書に記載されているのか」という所です。

なぜなら、業者によって見積書(工事内訳書)の表現が異なります。

そのため特に気を付けてほしい所が内訳書項目で諸経費です。

ほとんどのハウスメーカーの見積書は、本体工事費、外溝工事費、標準仕様外オプション費用で構成されています。

特に注意すべき所は諸経費の項目内容で、エアコンの費用や住宅ローンの手数料まで含まれていないことが多いからです。

そうなると、エアコンなどの設備費用、ローン融資手数料などが別途必要になります。

これらは一般的に諸経費という建築代金の10%程度が必要です。

ただし、業者によってはカーテンやエアコンの費用、住宅ローン手数料や火災・地震保険などの費用まで、見積書に含まれていることもあるので、金額だけで判断できません。

もらった見積書にはいったいどこまでの費用が含まれているのかを、ちゃんと確認しておく必要があります。

仕様内訳項目の詳細がきちんと記載されているか?

ここでは見積書のどの部分を具体的に注意して確認してよいのか、項目をあげていきたいと思います。

ポイントは以下の通リです。

・内訳仕様明細項目と数量のチェック

・本体工事費とその他の工事費用(付帯工事、外構工事等)

・諸費用に含まれている内訳明細

・既存建物がある場合は解体費用が含まれているか?

最もNGな例は、各工事項目の詳細が、「○○工事一式 ○○万円」のような見積書です。

契約前の見積書では、もっと細かな内訳詳細が書かれているかをチェックし、追加工事になるような項目は必ず見積書内に入れてから契約するようにして下さい。

また解体費用も金額に変動がある為内訳項目が確認できるように複数社から見積書比較することをおすすめします。

具体的な見積りを依頼して比較すれば、コストを抑えられるので満足する家を建てることができると思います。

まとめ

無理な値引きは家の品質を低下させるリスクがあります。

注文住宅で値引き交渉をする前に、まずは無駄なプランがないかどうか確認したり、値引キャンペーンをうまく利用してみたりするとよいでしょう。

また、たとえ本命のハウスメーカーがあったとしても必ず複数社から間取りや見積りプランを比較検討してください。

比較検討することで、値引き交渉成功率を各段にUPすることが可能です。

家作りは自分が希望する条件整理から施工業者を選定・契約した段階で成功するかどうか決まります。

失敗しない業者を決める条件として最低でも複数社からの見積りを比較検討しなければ、相場がわからず値引きチャンスを逃している可能性がある上に、信頼できる業者は見えてきません。

比較しないことで問題となるのが、誠意のない業者に当たる可能性や追加費用に対して値引き交渉するものがないことです。

例えばA社とB社の見積書を比較した際、同じメーカーの製品なのにA社は50万円なのに対し、B社は100万円の場合もあります。

もし最終的にB社で契約するのであれば、A社の見積書を提示して差額分まで値引きしてもらう交渉をすることができます。

このように具体的な根拠を提示した上で交渉する方が値引きを成功する確率が上がります。

うまく交渉すれば数百万円近く値引きできることもあるので、実際の家づくりに役立てて頂ければと思います。

一社ごとそれぞれ直接会社に訪問して見積り依頼又は打合せをして見積り比較する方法がありますが、それでは交通費や時間などの大幅な労力が必要です。

簡単に確認できる方法として、無料で一括見積りサービス「タウンライフ家づくり」を利用するのが便利です。

タウンライフ家づくりとは?

タウンライフ家づくりは、全国600社以上の住宅ハウスメーカー・工務店の中から・見積り・オリジナル間取り図まで無料で一括請求できる便利なサービスです。

お勧めのポイント

・自分が希望を形にした間取りプランを作成してくれる。

・間取り条件に合せた「資金計画(総費用・見積り)」を取り寄せすることができる。

・住宅メーカー独自のネット上に出回っていない「土地情報」を提案してくれる。

・複数社比較・工夫することで数百万のコストダウンも実現可能。

・自宅から一歩も出ず間取り図や見積書の資料を取り寄せできる。

第三者調査機関からも注文住宅分野では「顧客満足度1位」、「知人に勧めたいサービス1位」、「使いやすさ1位」の3冠取得している人気のサービスです。

これから家作りを計画する方で希望した間取り図や工事費用を事前に知りたい人は活用しても損は無いと思いますので、興味がある方は活用してみてください。

 

申込利用方法について

1.建てたい場所やエリアを選択。

2.希望条件・連絡先を入力。

3.対応可能なハウスメーカー候補から間取り提案を受けたい会社を複数選択。

1.~3.それぞれ入力後ボタンを押して完了。

あとは、資料・間取り図・見積書が届くのを待つだけです。

その後、比較検討して気に入ったハウスメーカーと契約し家の設計から完成引き渡し後、入居するという流れとなります。

後悔しないためにも比較検討することをお勧めします。

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