ハウスメーカーと工務店の違いとは?
家づくりは依頼する会社によって完成する家というのは大きく違ってきます。
これからどんなマイホームを建てること目標又は理想をしているかによって依頼する会社の選定方法も違ってきます。
ハウスメーカーと工務店のそれぞれの違いは主に以下の項目が挙げられます。
項目 | ハウスメーカー | 工務店 |
営業や施工を行う範囲 | 全国 | 地域密着型 |
建築に使用する材料 | 独自に開発し工場で管理・規格化している。 | 建築資材を取り扱っている会社から発注し、調達する。 |
間取り | 材料が規格化されている為、工務店に比べて自由度は低い。 | 依頼主の要望に合わせて資材を調達する為ハウスメーカーに比べて自由度は高い。 |
建設期間(工期) | 2~3か月程度 | 3~4.5か月程度 |
施工精度 | 建築部材の殆どが工場で作られる為、均一な品質が保たれやすい。 | 会社によって職人のレベルが違い、腕の良し悪しで左右される。 |
アフターメンテナンス | 定期点検や無料修理の範囲が細かく決められている会社が殆ど。 | 会社によって対応可能な範囲が違う。 |
工務店とは?
小規模な会社が多く地域密着型で工務店会社によって間取りの提案力や仕様・施工レベルに差があり、それぞれ住宅の完成度は異なります。
また工務店は以下の3つの種類により規模や特徴が異なります。
市や町に拠点に施工を行う小規模な工務店
社員全体で10人以下の小規模な会社で市や町を拠点を中心に施工を行う地域密着型の工務店。
フランチャイズの加盟店として活動する工務店
ハウスメーカーが独自に開発した工法や規格を取り入れ、本部や他の加盟店と技術や経営・建築資材の仕入れに関する情報を共有した工務店。
工務店によっては、複数のフランチャイズに加盟し様々な工法やデザインなどの家づくりに対応している会社もある。
地域密着型の中堅ビルダータイプの工務店
地域密着型であるが、大手ハウスメーカーのように展示場やモデルハウスを設ける程、運用資金があり近隣の県や市に支店や営業所を置き、広範囲にわたって施工を行う工務店。
例えば、間取りや外観デザインなどのプランを発注者と一緒に作りあげたり、施主が気に入ったシステムキッチンを使うこともあります。
建売住宅の場合はハウスメーカーと比べて最も安価で購入できるが、注文住宅の場合依頼主の建築に関する知識や経験・交渉力が必要。
工務店のメリット
・地域密着型なので、その地域に最適な対応商品がある。
・指定されている規格を使用するのであれば設計費用は最も安価だが、規格外の間取りになれば設計費用も増額となる。
・地域に根付いて何十年も運営している会社が多いので、地元の土地・環境・業者の情報に精通している為親しみやすく、建てた後でも何かあった時にはすぐに駆け付けてくれる機動力があります。
工務店のデメリット
・住宅の品質は工務店の良し悪しで施工に差が出てしまうこともある為、ばらつきがある。
・デザインや設計に斬新さは期待できず個性に欠ける、業者によっては良い会社とそうでない会社が存在する。(会社選定が重要)
ハウスメーカーとは?
全国に支社や支店など営業拠点を置き、住宅展示場でモデルハウスやCMを公開しています。
また、工場生産されている為、寸法や形状・仕様があらかじめ規格化されている住宅ができる。
規格化の例として、自由に間取りを決めることができる「自由設計型」と、いくつかの間取りパターンや標準仕様の設備から選ぶ 「企画型(注文住宅)」なのが一般的です。
建物自体の性能やデザインは商品化されている為、材料による完成度は均一で安定している。
ハウスメーカーのメリット
・家の間取りの規格化、デザイン等建築材料が工場生産されている為設計期間・工事期間が短い。
・会社の規模も大きいのでそれなりの保証もある。
・規格化されている仕様や間取り・建物性能が希望通りであればお勧め。
・同じ規格図面を使用しているだけなので設計費用は安価だが、間取りを自由に選択できる注文住宅になれば設計費用も増額となる。
ハウスメーカーのデメリット
・工場で規格した寸法や材料以外のとなった場合、工務店と比べて金額が高額となる可能性が高い。
・全国で同じ物を販売するためには合理化が必要になるために家の間取りの自由度に制限があり、細かい寸法に合わせた間取りなどの注文住宅の要望には応えられないケースもある。
また、施工は自社ではなく工務店に外注依頼し、建築を行う場合があり現場監理がずさんになりやすく、トラブルが起こることあるので信頼できる会社選びが重要。
良いハウスメーカー又は工務店の見分け方とは?
沢山のハウスメーカーや工務店会社の中から、あなたが理想とするマイホームを実現してくれる良い会社を見分ける方法を紹介します。
あなたが建てたい家を実現することが可能か
注文住宅を建てる最大のメリットは、自分の要望通リに家を建てることができる所です。
ハウスメーカーや工務店はそれぞれ独自に家づくりにこだわっている特徴を持っています。
例えば、以下のような所をそれぞれポイントとして力を入れております。
- 耐震や断熱など性能に力をいれた家づくり
- デザインや自由な間取りに力を入れた家づくり
- 性能を下げずにローコストでシンプルな間取りに力を入れた家づくり
あなたが、どんな生活をしたいのか、家のどの部分をこだわりたいのかを希望した要望に対してしっかり聞いてくれる会社を選ぶようにしましょう。
また、希望した要望の中で法的な建築制限や予算などの都合で対応できない場合があります。
このような対応できない所を丁寧に説明し、限られた条件でどのような提案やアドバイスをもらえるかも見極めする上で大切です。
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打合せ後に内容をメモしたものを渡して言った言わないを防いでくれる
注文住宅を建てる場合、完成するまでの期間決める項目はたくさんあります。
よくトラブルになる例として、建設期間中又は完成した際の施主検査時で打合せした内容が依頼した会社とあなたとの間で食い違いがあり喧嘩になることあります。
また、コミュニケーション不足によって打合せした内容が設計図面や見積書、契約内容などに反映していないこともあります。
このようなトラブルに巻き込まれない為にも契約前に必ず確認するようにしましょう。
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アフターメンテナンスがしっかりしているか
注文住宅を建てるのは、家が建った時がゴールではなく、その後の生活から思わぬトラブルに見舞われることもあります。
例えば、窓やドアの開閉に不具合があったり、設備機器の故障、雨漏りなどが挙げられます。
そのような場合にアフターメンテナンスをしっかり対応できる会社なら安心して過ごすことができます。
また、実際にどんなアフターメンテナンスをしているのか内容を確認してみましょう。
お勧めは、長期優良住宅など認定対応できる会社を選択する方が良いでしょう。
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住宅完成保証制度に入っているか
上の方でも説明しましたが、住宅完成保証制度に加入している会社を選びましょう。
大きなハウスメーカーでも急に倒産してしまうかもしれません。
もしそんなことが起こっても、夢のマイホーム実現にキチンと責任を持ってくれる住宅完成保証制度に加入している会社を選びましょう。
あなたが理想とする家に近い建築事例はあるか
たくさんの建築事例があると、それだけの人がその会社を選んだということで安心感があります。
また、その建築事例の中にあなたが理想とする家に近いものがあれば、その依頼会社であなたが理想とする注文住宅を建てられるということです。
建築事例を見せながら「こういう風な家を建てたい」と伝えることができるので、話が早くて済みます。
まとめ
ハウスメーカー・工務店の会社は設計・施工共に対応している所が殆どです。
その為、一度本契約してしまうと他の会社を選択することができず契約を解約する場合、手数料を取られるデメリットが生じます。
また、注文住宅を購入する場合、施工会社との契約には「仮契約」と「本契約」があります。
仮契約とは、依頼主の希望に合わせた間取り図や概算見積書がある程度固まった段階で申込金を支払い契約すること。
本契約とは、仮契約後に決めた間取り図をさらに細かくした詳細図の追加や設備・仕様の製品やグレードを確定した後に「工事請負契約書」を締結すること。
このように段階ごとに調整すべきことがあり、タイミングを間違えると追加費用やスケジュールに大幅な変更が生じることがありますので注意してください。
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